技術変換

製法転換

イオン交換膜法電解技術が確立される前は、1900年代半ばから工業規模の塩素・苛性生産は水銀法または隔膜法電解技術が使用されていました。しかしながら、ここ30年の新設設備ではこれらの技術は使用されなくなりました。

日本では水俣病による水銀公害が発生し、1973年に国から、それまで食塩電解で主流であった水銀法電解槽を、水銀を使用しない電解槽に二段階で転換する通達が出されました。当時食塩電解で、水銀法以外で確立された技術はアスベスト隔膜法だけであり、一次製法転換はアスベスト隔膜法で行われました。アスベスト隔膜法電解槽はアスベストが環境に悪影響があること、製品苛性の品質が悪いことやエネルギー効率が低いことから、アスベスト隔膜法電解槽に代わる技術の開発が加速され、1980年代前半の第二次製法転換では技術確立され、商品化されたイオン交換膜法電解槽が採用されました。更に、一次製法転換でアスベスト隔膜法に転換した工場でも、アスベスト隔膜電解槽からイオン交換膜法電解槽への転換が行われました。現在ヨーロッパでも大部分が水銀法からイオン交換膜法技術に転換されています。

ティッセンクルップ・ウーデ・クロリンエンジニアズは過去主流であった水銀法や隔膜法などの電解技術を最新のイオン交換膜法電解技術に転換させることを強みとしています。当社の手掛けた製法転換プロジェクトは、過去40年で30件にのぼります。数十年に渡り業界で実証されてきたイオン交換膜法技術により、お客様の多様なニーズにお応えいたします。

製法転換で最先端のイオン交換膜法技術を採用することで大きな省エネ効果が期待できる上、環境負荷の低減にも寄与します。またプラント運転においても自動制御システムやメンテナンスの簡易化などのメリットがあります。当社は消費電力低減などの面において絶えず開発を継続しています。

当社は水銀法からイオン交換膜法への転換を得意としています。豊かな経験から生まれた理想的な転換をお届けします。

電解槽に関する豊富な知識を有する当社は、お客様にとって最適のパートナーであると言えます。水銀はイオン交換膜や陰極コーティングの両方を被毒するので、水銀法からの転換では塩水から水銀を除去することは特に重要です。

当社のイオン交換膜電解槽はどの電解槽も古いものと最新式のもので電解槽エレメントの寸法が共通ですので古いエレメント、または、電解槽を最新式のものに置き換えることが出来ます。最初に、費用回収期間と転換コンセプトが実現可能性検討を基に評価されます。

次の計画段階では、塩水/苛性ソーダ供給、電気系統設定および計装/インターロックシステムなどの全ての必要となる技術変更が検討されます。

建設段階では、当社のスペシャリストが電解槽組立までの全ての転換作業を監督し、お客様をサポートします。イオン交換膜からの転換は、電力消費の大幅な低減を実現し、同時に、オーバーフローシステムのエレメント導入で安全性が向上します。

  • 消費電力を激減

  • 投資コストの最小化

  • オーバーフローセル設計による安全性の向上

  • 高電流密度化

  • 供給塩水への塩酸添加

当社は隔膜法からイオン交換膜法へ、単極式から複極式への転換技術も提供しております。