BiTAC

BiTAC フィルタープレス式食塩電解槽

当社は1994年以降、200件以上のプロジェクト向けにフィルタープレス型複極式電解槽「BiTAC」を供給してきました。 初代BiTAC ®はゼロギャップ方式を採用し、販売開始当時、イオン交換膜食塩電解槽は運転電流密度3~4kA/m2で運転されていましたが、同等の電力消費量で5~6kA/m2という高電流密度を実現した電解槽です。    

BiTACファミリーの設計思想は、各世代(BiTAC ®、n-BiTAC、nx-BiTAC)の開発を通じて維持されており、それぞれ前世代と比較して性能、信頼性、および保守性の改良が行われています。また、各世代にわたり互換性があることも特徴の一つです。このため前世代のエレメントを最新のエレメントに交換するだけでプラントを簡単に改良することが出来ます。

前世代より高い性能を実現するため、陽極表面をより滑らかにするなど電極の最適化、気液分離構造の改良やゼロギャップ効果の向上を目指した陰極側スプリングの改良等、常により省電力で安定した運転の実現を目指し改良、開発に取り組んでおります。 初代BiTACは導入開始から10年間で、40件以上のプロジェクトに採用されました。2005年に市場に導入された第2世代のn-BiTACは、初代よりもさらに大きな成功を収めました。 最新世代であるnx-BiTACは、2013年に市場に導入され、第一世代の2,200 kWh / t-NaOH (at 6kA / m 2)の消費電力と比較して、2,010 -2,025 kWh / t-NaOH (at 6kA / m 2)と著しい性能改善を達成しました。

2013年のnx-BiTAC発表以降、当社は最新のフィルタープレス技術の構造を最適化するための研究開発を進めてまいりました。試験室規模でのラボセル、パイロットセルから実プラントでの実機サイズセルでのテストで電解槽の性能、機械的な強度やプラントとの整合性を確認するためのデータ収集と確認作業を経て、2017年に最新世代のnx-BiTAC plusの商業化へと至りました。

nx-BiTAC plusはこれまで使用していた「コイルクッション」から「MWX」と呼ばれるスプリング構造に変更したことで、電解槽の構造が最適化され、更なる運転の安定性を実現しました。

数多くの試行錯誤を繰り返し、精力的に研究開発を進めた結果、当社は最適なスプリング構造(MWX)を開発することに成功いたしました。主な改良点は電解面全体に面圧を均一に分散させたこととスプリング圧縮範囲内での面圧変動を低減させたことです。

MWXは定位置に固定され、そしてスプリングの圧縮レベルに関わらずより最適な面圧を維持している為、陰極メッシュとイオン交換膜、そしてイオン交換膜と隣りあったエレメントの陽極面の柔らかな接触を可能にしました。これにより、ゼロギャップ技術において最も困難な課題であったイオン交換膜に与える機械的ストレスを大幅に減らすことが出来ました。

BiTACシリーズの性能向上の足跡

BiTACシリーズの性能向上の足跡